ビジュアルはすばらしいがヴァイブに欠ける
これは、ゲーム『ウォッチドッグス』のよいガイド本である。ビジュアルはすばらしい。しかし、よいとは言えないある部分がある。
コンテンツは大まかに分けてキャラクター・環境・グラフィティとアスキーアート、の3つから成る。簡単なキャラクターのプロフィールとコメントが載っている。
この本はキャラクターデザインに数ページを割いているが、収録されているアートワークはそれほど多くない。エイデン・ピアースとクララについては、バラエティに富んだ顔と衣装のデザインが見られる。しかし、その他のキャラクターについては、1キャラクターにつき1ページ、顔のサムネイルがあるのみで、後の方のページになればなるほど減っていく。デザインそのものは、街の住人のものなのでとりたてて面白くはない。しかし、コンピューターで作られたグラフィックスはとてもすばらしい。
2つめのパートは、シカゴを舞台とした背景美術で、風吹く町の明るい面と暗い面が描写されている。もちろん脚色はされている。そのアートは緻密で、色々と見るべき箇所がある。
最後のパートは、コンピューターのフォントで作られたアスキーアートで、面白い。ドットのテクスチャーがハイライト化されたテキストブロックである。この部分は、ストリートアートやグラフィティっぽくもある。バンクシーのレベルではないが、そのような要素もゲームに取り入れられていると思われる。
その他にも、上記に分類されないプロップのアートワーク(少しではあるが)や、エイデン・ピアースが携帯で周辺機器や車を操作している場面も収録されている。
僕はこの本を星5つ中4つつける。アートのクオリティはすばらしいし、都市の景観アートが好きであればよい本だと思う。しかし、アートワークからはあまり奮い立たせられないし、感動もしない。
ハードカバー: 144ページ
出版社: Titan Books (2014)
言語: 英語
ISBN-10: 1781169004
ISBN-13: 978-1781169001
アマゾンには他にもたくさんのレビューがあります。
このサイトのリンクから購入していただくと 私にアフィリエイト料金が入ります。それをもとにして今後より良いレビューをお届けします。
『The Art of Watch Dogs』は以下の書店にて取り扱い中。
Amazon.com | Amazon.ca | Amazon.co.uk | Amazon.de | Amazon.fr | Amazon.it | Amazon.es | Amazon.co.jp | Amazon.cn